0005-本書利用者へのライセンス
- ステータス: 採用
- 提案者: suin
- 更新日: 2021-12-03
解決する問題とその背景
本書の目的はTypeScriptコミュニティの成長に寄与すること。本書が広く活用されるためには、利用制限を最小限にしたい。また、著作者の権利や利用者の権利義務が曖昧では、特に商業利用においては活用が進まないことが考えられるため、明確かつシンプルに理解できる権利義務の表明が必要である。本書の第二の目的は、YYTypeScriptを多くの人に知ってもらうこと。そのため、著作表示は欠かせないものと考える。
決定事項
- 本書のライセンスとしてCreative Commons — 表示 - 継承 4.0 国際 — CC BY-SA 4.0を選択した。
- サンプルコードについてはCC BY-SA 4.0とMIT Licenseのデュアルライセンス方式を選択した。
採用した理由
- CC BY-SA 4.0
- シンプル。
- 商用利用に制限がない。
- 権利義務が明確。
- 著作表示義務がある。
- 普及している。
- サンプルコードでMIT Licenseを選べる理由
- サンプルコードをコピペで利用しやすくなる。
- シンプル。
- 商用利用に制限がない。
- 権利義務が明確。
- 普及している。
検討した選択肢
Creative Commons — 表示 - 継承 3.0 非移植 — CC BY-SA 3.0
- Good: 商用利用可
- Bad: リーガルコードの日本語版がない
- Bad: 4.0と比べると表示条項が曖昧で複雑
Creative Commons — 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 — CC BY-NC-SA 4.0
- Bad: 商用利用不可
Apache License 2.0
- Good: ”BSDスタイルのライセンス”で、使用や頒布、修正、派生版の頒布、ライセンスの継承に関して制限がない。求められるのはApache Licenseを使用していることの宣言のみ。
- Bad: ドキュメントのライセンスには不向き。
GPL
- Good: コピーレフトがあり、ライセンスが継承される。
- Bad: ライセンスが長くシンプルでない。
- Bad: ドキュメントのライセンスには不向き。
パブリックドメイン
- Good: 利用制限が小さい。
- Bad: パブリックドメインを宣言しても、著作者人格権は消滅させられない。
- Bad: 著作権や著作者人格権のうち、何を放棄しているかが明確にしにくい。
- Bad: ライセンス文書を自作する必要がある。